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2007年8月12日 (日)

Les Miserables(LONDON)

…あまりに日本が暑いので、逃亡して欧州に行ってましたダックです。
今回、イギリスとベルギーを回って来ましたが、向こうは寒いくらいでした。おかげで昨日戻って来たとたんに、全身から水気が蒸発してしまい、干物になりそうです…戻りたいです助けて下さい…
旅行記はたぶん後で少しは描くだろうと思うので、とりあえず観劇記だけアップ。

Les Miserables
Queen's Theatre London
2007年8月6日 ソワレ19時30分開演

キャスト
John Owen-Jones/Jean Valjean
Hans Peter Janssens/Javert
Joanna Ampil/Fantine
Gary Watson/Marius
Edward Baruwa/Enjolras
Cassandra Compton/Eponine
Claire-Marie Hall/Cosette


日本のレミゼに少々物足りなさを感じていたところ、運良く海外逃亡の話が持ち上がりましたので、最初に立ち寄るロンドンでレミゼを観ることにしました。今回はロンドン滞在が短かかったので、観た芝居はこれとオーランド・ブルームのウェストエンドデビュー作「In Celebration」の2本だけ。生オーリーはハリウッド・スターにしては前にあまり出ない控えめな役どころと抑え気味の演技でなかなか良かったのですが、3年ぶりに観たウェストエンドのレミゼは、これもかなり良かったです。ジーザスのマリアを観て以来のご贔屓のジョアンナ・アンピルがファンテやってて驚いた!久々のジョアンナファンテに再会!ブラボー!

パレス劇場からクイーンズ劇場に場所を移してからは初めての観劇です。クイーンズはかなり小さな劇場で、舞台の奥行きも高さも、本当にバリケード組めるのか?と思うくらい。案の定2幕で上手下手から半分づつ登場するバリケードは、随分背が低いように感じました~。あきらかに帝劇のバリケードの半分くらいの大きさと高さしかありません。このくらいのほうがパリの街角に築くという意味では、リアルな感じはしますが…アンジョの死体が客席側に向かって首を垂れるレイバックイナバウアー状態ではなく、体そのものが横向きになっていたのも、バリケードの設計に奥行きが取れないからなんだろうな~。
それに舞台の両横に、舞台とつながっているバルコニー、つまり日生劇場の「ベガーズ・オペラ」の時と同じようなバルコニーが作りこまれていて、ベガーの場面ではエポニーヌとガブローシュが上手バルコニーで座っていました。暴走馬車のシーンでも、逃げ回る市民たちが舞台からこぼれ落ちそうになっていましたよ~。
オケピも当然狭いので、オーケストラの人員が削減されたと聞いていましたが、どうみてもオケピに弦楽器や管楽器の入る余地はありません。中をしっかり見てはいませんけど、オケはおそらく電子音。さほどの違和感は無いけど、かなり残念ではありますよね~。

というわけで、狭い劇場でイナバウアー出来ないアンジョは、今回初めて観た黒人俳優の演じるアンジョだったわけですが…すみませんがどうしても見た目で嵌れない部分がありました。原作を読んでしまっているので、ますます「違う…それは…違う~」と思ってしまいます。人種の偏見とかはまったく持っていないし、考えてみればファンテのジョアンナもアジア系。アンジョルラスの演技としてはノーブルな感じで素晴らしかったのだけど…どうせならもっと弾けてしまってもいいんでは?とも思えるような抑えた感じの歌や演技なのでした。なので、ワン・ディ・モアで銃振り上げて飛び出してくるところなんか、姿はすんごく恰好良いのに、結構発声を抑えてる感じなのですよ。ちょっと惜しい。その持っているパワーをすべてアンジョに生かして欲しかった!

アンジョに関して良かったところは、アンサンブル、つまり学生たちとのつながりがとーっても濃密(爆)に見えたこと。それもマリウスとアンジョの関係よりもグランテールとの関係が泣けるほど良かったです。グランテールがすっごくアンジョを気遣っている様子が、さりげない演技の中で良くわかりました。本当にアンサンブルが上手くて、演技が一人一人際立っていて、それできちんと同化しているのはとんでもないパワーです。こんなに演技の根っこから凄いアンサンブルは、申し訳ないけど絶対に日本では無理だなと…(泣)俳優としての力だけでなく、宗教観とか思想とか、文化や生活観の違いから見ても無理なんですよね。これはしかたが無いです。

バルジャンも良かったですよ~。John Owen-Jonesのバルは過去にも観たような気がするけど(今は調べる気が無い・・・(笑))今回も素晴らしいです!バルジャンとしてこの人が基本だな~とすら感じてしまった。「Bring Him Home」では軽くショーストップしてしまうほどでした。鳥肌ものです。
対するジャベも良かったです。自殺でも思い切り乱れてくれて、追い込まれた狂気を感じられました。今まで観たジャベールって、下水道でバルジャンに会うところなんか、割合静かに登場してまっすぐ立っていますけど、あの場面で思い切り走りこんで来て、かなりハアハアしてました。この辺りの演技が大変リアルです。形式だけでなく、しっかり前後の場面を繋げています。曲でつなげていくミュージカルだと特に感じますが、どうしても各場面の演技が形式的に見えてしまうので、こういう細かい演技が重要なんですね。かなり前方の席で観ていたこともあり、表情も見ごたえがありました。

とにかく濃厚なレミゼだったことは確かです。観に行ってよかったです。お客もかなり熱い人たちが集まっていて、観光シーズンにしては珍しい雰囲気でした。カーテンコールは皆でスタンディングして来ましたよ。ロンドンで客が一斉にスタンディングしたのは経験上初めてです(多分)

ロンドン版レミゼは今年10月でいよいよ21周年となるそうですよ。凄いロングランですね。マウストラップは何年なんだろう(笑)
今回、イカシタお土産をロビーの売店で発見したので購入。今日から囚人、24601Tシャツです。

余談ですが、オーリーの出待ちは凄かった!
一緒に行った友がオーリーファンなので出待ちしてみたのですが、背の高い欧米女子(当たり前だけどみんな若い!)がステージドア前に立ちはだかっていましたので、ちっさい日本人にはオーリーの姿はかけらも見えませんでした(笑)これから行かれる日本人の小さいギャルの方々は、相当ソールの高い靴を履いていかないと無理ですよ。オーリーは時に飼い犬を連れて楽屋から出てくるらしいです。

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コメント

ダックさん、お久しぶりです!
ヨーロッパに逃亡されていたのですね(笑)
寒いくらい涼しい国から帰国して、この暑さでは本当に干物になってしまいますよね…
イギリスに行かれたのはわかるんですが、ベルギーにはどうして行かれたのですか?
かの地でも何かミュージカルをやっているんでしょうか?

投稿: まやこ | 2007年8月12日 (日) 22時28分

まやこさん、こちらこそご無沙汰してます。
ベルギーはイベント目的ではありませんが、食べ物が美味しそうだったので寄って来ました(笑)2泊しか出来ないうえ、一日は雨に降られてしまいましたが、地方にも行って充実した旅になりましたよ。

投稿: ダック | 2007年8月12日 (日) 23時01分

お土産ごっつぉーー様でした。
トナカイのもアヒルのもあたしは好きぃ~~(笑)
残ったのは大事に保管してますので、次にご期待下さい。

しかし、一緒に行きたかったぁ~~~。
Nさんのお仕事の編成替えがなければチャンスだったんだけど。
出来るだけ近い機会にベルギーには行きたい!と言っております。
チョコ、うんまかったっす。

投稿: よーこ | 2007年8月22日 (水) 20時09分

よーこさま
ベルギーは絶対に行ったほうがいいと思うよ。
私達は行かなかったけど、ブルージュとかにデラうまなレストランがたくさんあるらしいですよ。フランス料理より美味しいんだって~。パリなんかに比べても結構気さくな感じの街だし、遅い新婚旅行でいかが?

投稿: ダック | 2007年8月22日 (水) 23時16分

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